釣りの道具・釣り餌

タナゴ関連の本

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私のタナゴ釣りは独学。
主に本で学んだ知識を実地で試し、取捨選択し続けて現在に至ります。

ベテランの方に教えてもらう方が手っ取り早いことは、承知しています。
そうは言っても、他人のこだわりが自分に合うとも限りませんし、せめて趣味ぐらいは、自分の都合だけで楽しみたい。

そんなわけで、私はこれまでタナゴ関連の本が出る度に購入し、読み漁ってきました。

特にオススメは?

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」と「川釣りの極意」の2冊です。

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」は止水域の浮き釣りを詳しく解説。
一方「川釣りの極意」は、河川のタナゴ釣りも含めて、幅広く対応しています。
この2冊の内容から、好みに合った釣り方や道具を選べば、釣り場で困ることはないと思います。

では、個別の紹介に入ります。

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最新のタナゴ釣り解説書「これ1冊でわかるタナゴ釣り」

オススメ度    ★★★☆☆
個人的お役立ち度 ★★★☆☆

まずは最新のタナゴ釣り関連本、「これ1冊でわかるタナゴ釣り」2022年発行です。

「これ一冊でわかるタナゴ釣り」(釣り人編集部編 つり人社)

正式には、「道具・仕掛け・エサ・釣り方・ハンドメイド これ一冊でわかるタナゴ釣り」。

名前の通り、タナゴ釣りの概要をコンパクトにまとめた1冊。
月刊つり人に掲載されたタナゴ釣り関連の記事で、構成されています。

確かにこれ一冊で、道具一式から釣り方まで解説されていますが、釣り場選びに関する内容については、ほとんど含まれていません。

タナゴ釣りが盛んな関東圏にお住まいの方ならば、この本を読んだ上で、釣り堀や有名な釣り場でデビュー、他の釣り人にも学びながら、一気にタナゴ師の仲間入り、となりそうです。

逆に、タナゴ釣りが盛んではない地域の方は、この本を読んで道具を揃え、釣り方をシミュレーションしても、肝心のタナゴが見つからない、という困った状況になるかもしれません。

全体としては、後述の「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」の各パートを圧縮、釣り場解説を削除、近年のマニアックなネタを追加、といった感じ。

関東圏にお住まいの方にオススメの本です。

「これ1冊でわかるタナゴ釣り」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:これ1冊でわかるタナゴ釣り(つり人社)

ただ、私としては「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」の方が、基本重視でわかりやすくまとまっていると感じました。

江戸前の小物釣りの実用書「決定版 フナ釣りタナゴ釣り入門」

オススメ度    ★★★★★
個人的お役立ち度 ★★★★☆

2大淡水小物釣りの情報が満載の「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」2012年発行です。

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」(葛島一美著 つり人社)

この本は、2008年に発行された「水郷のタナゴ釣り」「里川のフナ釣り」の2冊を、内容はそのままに、1冊にまとめたものです。

「水郷のタナゴ釣り」と「里川のフナ釣り」(葛島一美著 つり人社)

タナゴ釣りの道具や仕掛け、エサ、釣り方、釣り場、ハンドメイドなど、「江戸前スタイル」のタナゴ釣りの各要素について、詳細に解説されています。

この1冊を読めば、現在タナゴ釣りの主流となっている「止水域での浮き釣り」に関して、一通りの知識が得られます。

注意点としては、この本が「水郷のタナゴ釣り」に特化した内容であること。
道具立ても釣り方も、霞ヶ浦・北浦をフィールドとしたタナゴ釣りを想定していて、釣り場に関しても、霞ヶ浦・北浦をモデルケースとしています。

しかし実際のところ、霞ヶ浦はかなり特殊なフィールド。
著者の葛島一美氏ご自身も、後に別の著書で「(全国各地のタナゴ類の生息水域を探訪する)取材を通して痛感したのは、(中略)霞ヶ浦水系が、実は全国に類を見ない特異なタナゴ釣り場であるという事実」と仰っています。

逆に言えば、関東圏以外の釣り人にとっては、この本の内容がそのまま通用する場面は、かなり限定されると思います。

関東圏にお住まいの方には、自信を持ってオススメできる一冊です。
それ以外の地域の方でも、タナゴ釣りに興味を持たれた際に読む1冊として、申し分ありません。

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:決定版フナ釣りタナゴ釣り入門(つり人社)

私の個人的バイブル「川釣りの極意」

オススメ度    ★★★★☆
個人的お役立ち度 ★★★★★

私が一番初めに買ったタナゴ釣り関連本「川釣りの極意」2001年発行です。
(新装版が2008年に発行されています。)

「川釣りの極意」(西野弘章著 山海堂・つり人社)

アユのエサ釣りやオイカワ釣りなどと共に、タナゴ釣りについても紹介。
タナゴ釣りのページ数は、他の本に比べて少ないものの、タナゴを釣るためのエッセンスが濃縮されていて、ちょっとした一文にも、釣果向上のためのコツが含まれています。

止水域での釣りのほか、河川のタナゴ釣りにも対応。
釣り場に関する説明も、的を得ています。

2001年発行ということもあり、近年の、

  • 「極タナゴ」等、手研ぎバリに迫る市販バリの登場
  • 安価な小物釣り用カーボンロッドの充実
  • 「タナゴグルテン」等、専用エサの登場

には対応していませんが、それ以外の部分については、全く古さを感じさせません。

最大の欠点は、手に入り難いこと。
中古なのに定価より高いというのは、いかがなものかと。

「川釣りの極意」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:川釣りの極意(つり人社)

アクアリスト系タナゴ師のための「タナゴのすべて」

オススメ度    ★★☆☆☆
個人的お役立ち度 ★★☆☆☆

飼育や繁殖も解説「タナゴのすべて」2004年(新訂版は2020年)発行です。

「タナゴのすべて」(赤井裕・秋山信彦ほか共著 エムピージェー)

釣りのみならず、飼育や繁殖までを含んだ、欲張った一冊。
カラー写真も多く、見応えがあります。

この本は飼育に軸足を置いていて、釣りの解説は控えめ。
釣りに関して言えば、この本だけでは情報不足です。

単純に釣りを楽しみたい方には、オススメできません。

「タナゴのすべて」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:タナゴのすべて(エムピージェー)

釣り道具にもこだわるアクアリストには「タナゴ大全」

オススメ度    ★★★☆☆
個人的お役立ち度 ★★★☆☆

「タナゴのすべて」の上位互換「タナゴ大全」2009年発行です。

「タナゴの大全」(赤井裕・秋山信彦・葛島一美ほか共著 マリン企画)

コンセプトは「タナゴのすべて」と同じ。
著者もほとんど共通しています。
この本も飼育に軸足を置いていますが、全体的にボリュームアップしていて、釣りに関してもそれなりのページ数です。

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」の著者、葛島一美氏も執筆。
「タナゴ釣りと和竿」のパートを担当しています。

タナゴ釣りほか、飼育や繁殖にも興味をお持ちの方には、「タナゴのすべて」よりも、この「タナゴ大全」をオススメします。

「タナゴ大全」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:タナゴ大全(マリン企画)

小物釣りの小ネタ集「小物釣りがある日突然上手くなる」

オススメ度    ★☆☆☆☆
個人的お役立ち度 ★☆☆☆☆

名手独自のテクニックを紹介「小物釣りがある日突然上手くなる」2012年発行です。

「小物釣りがある日突然上手くなる」(葛島一美著 つり人社)

「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」の著者、葛島一美氏が執筆。

「名人上手から授かった小物釣りのノウハウや創意工夫を伝授」とのことですが、タナゴ釣り関連の項目をみると、特に珍しくも無い内容が多く、その他は、マニアックすぎてほとんど使えないネタ、検証不足で有効か否かわからないネタ、「釣り場探しは仲間とタッグを組んで」に至ってはただの人海戦術など、正直なところ残念な内容。

この本はオススメできません。
葛島一美氏の著書なら「決定版フナ釣りタナゴ釣り入門」を選びましょう。

二枚貝情報が充実「貝に卵を産む魚」

  • オススメ度    ★★☆☆☆
  • 個人的お役立ち度 ★★★★☆

主役は二枚貝?「貝に卵を産む魚」2000年発行です。

二枚貝の情報収集のために、中古で購入しました。

タナゴと二枚貝の生態や生息環境について、豊富な写真と味のあるイラストで解説。
ちなみに、釣りに関する記載はありません。

私の場合、この本で二枚貝について学び、静岡県西部のドブガイ生息地を視察することで、近所のドブガイ生息地の特定に結びつきました。

私にとって非常に有用な一冊ですが、既に絶版となっており、広くオススメはできません。

圧倒的なボリューム「日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑」

オススメ度    ★★★☆☆
個人的お役立ち度 ★★★★☆

タナゴの専門書「日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑」2020年発行です。

「日本のタナゴ」(北村淳一=文・内山りゅう=写真 山と渓谷社)

豊富な写真と詳しい解説。
眺めているだけで癒される、タナゴ好きにはたまらない一冊です。

タナゴの釣り方に関する記載はありませんが、タナゴ釣りの文化、江戸時代から明治・大正・昭和・平成・令和に至るまでのタナゴ釣りの変遷に関する解説がとても面白く、釣り人として一読の価値はあります。

ただしネックはその価格。
税込4,620円は、かなり勇気がいる価格です。

「日本のタナゴ」は、以下のリンクからも、ご購入いただけます。

Amazon:日本のタナゴ 生態・保全・文化と図鑑(山と渓谷社)

やっぱり本も良いですよ。

ネット全盛の時代、あらゆる情報が検索一発で手に入ります。

ただし、ネットの情報は、個人の思い込みなど不確かなものも多く、取り扱いには注意が必要です。
もちろん、当ブログも例外ではありません。

一方、本は、出版までに多くの人が携わる中で、情報の正確性、信憑性が担保されます。
電源不要でいつでも読めるところも大きなメリットです。

私も本でタナゴ釣りを学び、問題なく釣果が得られています。

これからタナゴ釣りを始めてみようとお考えの方。
まずは1冊、タナゴ本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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