卵黄100%です
タナゴ釣りの黄身練りは、
安定した釣果が期待できる、とても頼りになる餌です。
しかし、ベテランの中には、黄身練りに飽き足らず、さらなる高みを目指して、
黄身そのものに辿り着いてしまう方がいます。
ネットや雑誌によると、そんな方々の多くは、
ローソンの温泉卵を使用されているようです。
温泉卵は、黄身練りに比べて柔らかく、吸い込みが良いそうですが、
一方で餌持ちは、あまり良くないようです。
私も、温泉卵でのタナゴ釣りを試してみたくなりましたが、
あいにく、近所にはローソンがなく、
使う度にわざわざ買いに行くのは面倒です。
我が家には、ゆでたまご専用の調理器具、
「レンジでらくチンゆでたまご」(曙産業)がありますので、
それを使って、自分で温泉卵を作る事にしました。
「らくチン」で温泉卵

「レンジでらくチンゆでたまご」は、
電子レンジで使う、鶏卵用の蒸し器です。
卵2個用、3個用、4個用とありますが、
卵以外の食材にも使いやすい、4個用がオススメです。
(ちなみに、肉まん1個の加熱にピッタリのサイズです。)
使い方は以下の通りです。
- 器具の下段の容器に200cc程(線まで)の水をいれる
- 容器に目皿で蓋をして、上段に生卵を置く
- フタをしっかりとはめて、電子レンジで加熱する
- 加熱後はフタを外さず一定時間放置する



レンジ加熱の時間と、加熱後の放置(余熱)時間とを調整することで、
様々な状態のゆでたまごを作ることができます。
温泉卵を作る場合は、レンジ加熱を短く、余熱時間を長くします。
私が調べた範囲では、
タナゴ釣り用の温泉卵に適した条件は、
水道水200ccを使用して、
冷蔵庫(4℃に設定)から取り出したばかりの鶏卵(L玉)1個を、
4個用の「らくチン」で調理する場合、
- 600wのレンジ加熱3分
- 余熱時間20分
でちょうどよかったです。
なお、これは、我が家の電子レンジでの条件ですので、
それぞれのご家庭で、調理時間などは多少変動すると思います。
また、水道水の温度が下がる冬季は、少し長めに加熱した方が良いようです。
(レンジ加熱+10秒、余熱+1分など)

出来上がった温泉卵から黄身を取り出し、
黄身練りポンプに詰めて完成です。


柔らかい時はドライヤーで調節(2020年12月13日追記)
卵の大きさのバラつきなどの影響で、
黄身が柔らかめになってしまった場合は、ドライヤーで硬さを調節します。
ドライヤーと黄身の距離を調節しつつ、爪楊枝などで黄身を練りながら熱風を当て、
ゆっくりと均一に加熱しましょう。
温泉卵の使用感
11月21日に現場で使ってみたのですが、
温泉卵は確かに餌持ちが悪く、ゲストも含めて活性が高い状況では、
本来のメリットである「吸い込みの良さ」を活かせないようでした。
厳寒期など、食い渋りのシチュエーションでの再評価が、
必要だと感じました。
釣行記「11月21日 温泉卵でタナゴ釣り」
も、併せてご覧ください。
温泉卵の使用感2(2020年12月13日追記)
12月13日に再度現場で試しました。
魅玄タナゴと併せて使ったところ、
かなり小さなタナゴも含めてまずまずのペースで連れ続き、
1時間で43匹の釣果が得られました。
水温が低下する冬に有用な餌のようです。
釣行記「12月13日 タナゴ釣り温泉卵再調査」
も、併せてご覧ください。
温泉卵の使用感3(2021年2月27日追記)
温泉卵を、2020年12月から2021年2月にかけて使用しましたが、
水温低下時には、黄身練りよりもタナゴの反応が良く、
餌付けがしやすくて、餌持ちも悪くないため、とても有効な餌でした。
春から秋は黄身練り、冬は温泉卵の使い分けが有効のようです。
釣行記「1月9日 寒波が来てもタナゴ釣り」
も、併せてご覧ください。