久しぶりの材割り採集です
この冬、タナゴ釣りは苦戦続きです。
一応釣れても難しい釣りで、本来の目的である「癒し」とは程遠い状態です。
堤防に出かけてみようかと、アミコマセとオキアミをストックしてみましたが、イマイチ気分が乗りません。
何か癒されそうなネタがないかと、頭をひねっていたところ、クワガタの材割り採集を思い出しました。
夏のクワガタ採集は、餌場や灯火等に集まる成虫を狙いますが、冬の材割り採集は、朽木の中の幼虫を狙います。
ここ数年、材割りからは離れていましたので、場所の情報が十分ではありませんが、
それでも、コクワガタは採れるでしょう。
そして、本命はヒラタクワガタです。
2021年2月6日 静岡市内安倍川水系河川敷 はれ 15時00分〜16時00分
場所は河川敷。上流から流れ着いた流木の中から、クワガタ幼虫が入っていそうな朽木を選んで、手鍬などで割り、幼虫を取り出します。
コクワガタはそれほど朽木を選びませんが、ヒラタクワガタの幼虫は、根っこを食べるとのことで、基本的に、土に埋もれた朽木に入っています。
朽木は、新し過ぎても古過ぎてもダメ。
また、地表に露出している乾いた朽木では、コクワガタばかりが出てきてしまいますので、少なくとも半分程度は埋まっている材を選んで、鍬を入れます。
まず、目を付けた朽木はこちら。
半分程度地面に埋まり、湿気も十分保たれています。
しかも、産卵痕も付いていて、間違いなくクワガタ幼虫が入っています。
ヒラタクワガタを採ったも同然、と思って鍬を入れましたが、出てきたのは、頭の色が薄く、小さいコクワガタ幼虫ばかり。
掘り進めればヒラタクワガタが出るかもしれませんが、その前にコクワガタだらけになってしまいますので、それ以上割るのを止めて、元の場所に戻します。
次に鍬を入れた朽木はこちら。
こちらも半分程度土に埋もれて、状態は悪くありません。
しかし、出てきたのはやはり小型のクワガタ幼虫。
明らかなヒラタクワガタ幼虫は出てきません。
こちらは頭の色も濃く、怒りっぽくて良い感じです。
もしかしたら、ヒラタクワガタかもしれませんが、よくわかりませんので、とりあえず、コクワガタという事にしておきます。
他にもいくつかの朽木に鍬を入れましたが、ヒラタクワガタのマンションは発見できませんでした。
1時間の短時間調査ということもありますが、やはりヒラタクワガタは簡単ではありません。
持ち帰ったコクワガタ達は、菌糸ビンのシェアハウスで暮らしていただきます。
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捕まえた後も楽しめます
材割り採集は、宝探し的な楽しさがありますが、捕まえた後も、幼虫から飼う事で、蛹化や羽化の過程を観察でき、生命の神秘を目の当たりにできます。
また、コクワガタもヒラタクワガタも3〜4年は生きますので、ペットとして長く一緒に暮らす事ができます。
繁殖も容易で楽しいですが、殖やしすぎには注意です。
クワガタの材割り採集に興味を持たれた方には、静岡県の磐田市にある、
「磐田市竜洋昆虫自然観察公園」
が秋から冬にかけて行っているイベント「クワガタムシ幼虫を探そう」をお薦めします。
座学に加えて、コクワガタ採集体験もあり、材割り採集の基礎が学べます。
また、幼虫の飼育に関しては、夏に行っている「オオクワガタ幼虫を育てよう」が勉強になります。
材割り採集で採れるヒラタクワガタやコクワガタは、オオクワガタと同じドルクス属。
飼育方法の基本は共通です。
お近くの方は、是非ご検討ください。