いきもの調査

【我が家のカメ】デカ子の産卵2024

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我が家ではイシガメを飼っています。

「イシガメは人慣れする」と聞きますが、うちのカメたちは慣れる気配なし。私が離れた場所からそっと覗くだけで、ひなたぼっこを中断して水の中へダイブ・・・2階からなら、なんとか観察できますが。

まぁ、野生のカメだったので仕方がない。私自身も慣らそうと思っていませんし。カメたちが困っていないのなら、問題はありません。

ビッグママ「デカ子」

そんな我が家のカメたちですが、最年長のデカ子は特別。私が近づいても大丈夫・・・慣れているというよりは、気にしないって感じですけど。黒くて大きな瞳がステキ。デカ子、美人だな~。

デカ子がうちの子になったのは2022年7月。近所にある実家の畑に居るところを、私の父が見つました。その時のデカ子は腹ぺこで、私の手からエサ(レプトミンスーパー)をボリボリと食べてくれました。

デカ子は甲長20cmで、イシガメとしては最大級。ベテランのお母さんです。昨年は6月初旬から8月初旬までの間、合計3回25個の卵を産んでくれました。デカ子、大活躍です。

産卵中のデカ子(2023年8月)

もしかしたら実家の畑には、産卵のために来たのかもしれません。

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6月5日 デカ子産卵

雨が上がって温かくなった6月5日、デカ子が、今シーズン1回目の産卵を行いました。その様子を撮影した動画がこちらです・・・。

なんだコレ?

デカ子につきまとう2匹のカメ。デカ子は迷惑しているみたい。昨年はこんなこと、なかったんですが・・・。

この2匹は若いメス、キノ子とキナ子です。昨年まで、繁殖には参加していません。2匹はデカ子の産卵に興味津々。ベテランのノウハウを、間近で観察しているようにも見えます。

上:デカ子(産卵中) 左下:キナ子(観察中?) 右下:キノ子(観察中?)

さらにキノ子は、デカ子のそばで、一緒に穴を掘ったりもしているみたいです。産卵の練習? 

左:キノ子(練習中?) 中央:キナ子(観察中?) 右:デカ子:(産卵中)

カメも学習や練習をするのでしょうか・・・謎です。

映像を見る限り、実際に産卵が行われたどうかは、よくわかりませんでした。掘り返したら何かわかるかも。

6月8日 掘り返してみたら・・・

土曜日の朝、産卵場所を掘り返してみました。まずは1カ所目。デカ子が産卵を諦めたように見えた場所。ちなみに昨年、デカ子はここで1回目の産卵をしています。

通常卵が埋まっている深さまで掘ってみましたが、何も出てきません。やっぱりここは空振り。

2カ所目、デカ子とキノ子が2匹で掘っていた場所。ここでも昨年、デカ子は3回目の産卵をしています。

掘り進むと・・・出てきました。まずひとつ。でもずいぶんと浅い場所に埋まっていました。

もう少し掘ってみると、下からもうひとつ。

通常はまとまって埋まっているのですが、今回はバラバラ。やっぱりイレギュラーな産卵だったみたい。

受精斑がくっきり。どちらも受精卵です。

ついでに、デカ子が最後にゴソゴソやっていた場所も確認しましたが、なにもありませんでした。デカ子は、最後の場所で何をやっていたのでしょうか?卵を産もうとしたのか、キノ子たちの注意を引こうとしたのか、何か目的はあると思うのですが・・・。

結局、今回見つかった卵は2個だけ。キノ子が産んだ可能性もありますが、デカ子はこの翌日から食事を再開しましたし、やっぱり産んだのはデカ子だと思います。

2個のうち、1個はオスになるよう低温(25~28℃)で、もう1個はメスになるよう高温(29℃~32℃)で管理。孵化はだいたい50日後、7月下旬の予定です。

昨年、デカ子は1回目の産卵で10個産みました。それに比べると、今回の2個はずいぶんと少ない・・・次の産卵に期待です。

6月11日 デカ子の弟子?キノ子産卵

デカ子と一緒に穴を掘っていたキノ子は、6月11日の日没後に産卵しました。

さすがにビギナー。荒削りな感じの産卵でしたが、それなりにキレイに埋められています。掘り返してみると、ちゃんと6個産み落とされていました。初めてのわりには上出来です。

ちなみにこの場所は、6月5日にデカ子が最初に掘った場所。ひょっとするとキノ子は初めからこの場所を狙っていて、先を越されないようデカ子の邪魔をしたのかも。デカ子が穴を離れたあと、キノ子が埋め戻したりしていましたし。

デカ子の穴を、前足で埋めるキノ子

あるいは、デカ子が選んだ場所に、自分の卵を産んでしまおうと考えたのかもしれません。

産卵は、場所の選択が何よりも重要。卵の生死に直結しますし、イシガメの場合は性別にも影響します。ベテランの経験を参考にすることは、ビギナーにとって理にかなっているように思います。

いったいカメは何をどこまで考えているのか・・・キノ子本人に聞いてみたいものです。

6月29日 デカ子の2番弟子? キナ子産卵

デカ子の産卵を見学していたもう一匹、キナ子は、しばらくご飯も食べずうろうろと、落ち着きなく過ごしていました。そして6月29日の夜、初めての産卵をしました。

なんとなくおぼつかない感じでしたが無事終了。

6月30日に掘り返すと、卵は4個。他の子よりも小さくて細長い感じ。体もお尻も小さいから?無精卵かと思いましたが、しばらく温めると全て受精斑が出てきました。

キノ子もキナ子も初めてだったのに、ちゃんと務めを果たして立派だな~。

7月2日 デカ子産卵(2回目)

すっきりしない天気が続いた7月2日の日中、デカ子が今年2回目の産卵をしました。

さすがはベテランデカ子。キノ子とキナ子の注目を浴びながらも抜群の安定感です。流れるような動作で掘削・産卵・埋め戻しを行い、滞りなく産卵終了。翌朝はものすごい食欲でした。ちなみにデカ子は昨年もここで、2回目の産卵をしています。カメたちには、それぞれお気に入りの場所があるみたい。

7月7日に掘り出すと、なんと卵が12個も。下の方には大きめの卵が。1回目に我慢した分も含まれているのでしょう。

2回目は思うままに産卵できたみたいでよかった・・・1回目のデカ子、かわいそうでしたから。

7月3日 キノ子産卵(2回目)

デカ子の1番弟子・キノ子は、7月3日の夜、2回目の産卵をしました。

1回目よりも安定感が増した気がします。産卵場所は、6月5日にキノ子が試し掘りをした場所。デカ子1回目の産卵場所のすぐ隣です・・・やっぱりキノ子は産卵に関して、デカ子をお手本にしているように感じます・・・。

こちらも7月6日に掘り出してみると、卵は3個。これでキノ子は今年の分、全部産みきったかな。

やっぱり生き物を飼うと、色々と観察ができて面白いですね。カメたちが他のカメの産卵に、ここまで興味を示すとは思いませんでした。

今後も観察を続けていれば、カメについて、もっと色々と見えてくるかもしれません・・・でも人間同士でもわからないことだらけなのに、カメの気持ちは難しそうです。

・・・気持ちはわからなくても、カメの姿を眺めるだけで、私は十分幸せですけど。

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