私は一年中タナゴを釣っていますが、寒くなってタナゴ釣りが厳しくなってくると、クワガタの材割採集にも出かけます。
年が明けて、そろそろクワガタの季節。
そんな折、仕事でお世話になっている方から、クワガタ採集体験の相談がありました。
聞けば、小学3年生の娘さんは、いきもの大好き・昆虫大好きとのこと。
ヒラタクワガタに挟まれてもヘッチャラという逸材です。
昆虫少女をガッカリさせる訳にはいきません。
手堅く準備をしなくては。
本番に備えて朽木探し
クワガタの幼虫は、主に朽木の中で冬を越します。
コクワガタはあまり朽木を選り好みしません。乾燥した朽木も平気です。
一方ヒラタクワガタは、土に埋もれた湿った朽木を好みます。
せっかくなので昆虫少女には、大きなヒラタクワガタの幼虫を捕まえてほしいところ。
でも、ヒラタの入っている朽木を探すのは結構大変。
体力の無いお子様を、長時間連れ回すわけにはいきません。
ということで、採集体験当日に備えて、事前に良い朽木を見つけておくことにしました。
2022年1月10日 静岡市内某所 はれ 9時45分〜11時00分
柳の林を彷徨いながら埋もれた朽木に神経を集中します。
比較的新しい朽木が点在するエリアを重点的に探すと、半分以上埋もれた朽木が見つかりました。
掘り出してひっくり返し、表面を削ってみます。
すぐに黒いお尻が出てきたので取り出すと、成虫のヒラタクワガタ♂でした。
サイズは45mm。それほど大きくはありませんが、朽木から出てくる成虫としてはマシな方です。
いきなりわかりやすい結果が出ましたが、ヒラタがいた場所が朽木の表面近くでしたので、この朽木で発生したのか、あとから潜り込んだのか、どっちなのかわかりません。
いずれにしても、この日は事前調査。
これ以上削っても仕方がないので、埋め戻してGPSでマークしました。
その他にも、埋もれていて食痕のある朽木に目星をつけて、GPSでマーク。
これだけ材料があれば、本番が空振りになることはないはずです。
今回の成虫をおまけにつければ、昆虫少女をガッカリさせることはないでしょう。
ただ、心配なのは新型コロナの状況。
依頼主も私自身も、仕事柄、新型コロナの蔓延で休日出勤が増えそうです。
場合によっては、今回見つけた朽木を持ち帰り、「おうちで昆虫採集」も考えなければ。