いきもの調査 釣行記

10月15日 釣れない投げ釣りとアサギマダラ

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休暇をとってカワハギと勝負

例年秋になると、三保海岸でカワハギの投げ釣りを楽しんでいます。
昔は本当によく釣れて、2006年10月の記録を見ると、3時間で47枚釣った日もありました。

カワハギは投げ釣りでは楽勝のターゲット。
魚さえいればすぐに掛かって、やり取りも楽しく、調理も簡単で食べても最高に美味しいので、毎年秋を楽しみにしていました。

しかし釣果は年々減少する一方。
昨年は、3回の釣行で合計6枚しか釣っていません。

さらに今年に至っては、何回か試しているものの、まだ1枚も釣っていません。

このところ休日は釣り場が混雑して、魚と勝負するところまで行かないため、仕事をやりくりして休暇を取り、カワハギと決着をつけることにしました。

三保真崎海岸から見る富士山と赤灯台

朝一から釣り場に入れないのが残念ですが、朝から午後にかけてゆっくり満ちてくる潮回りで、カワハギ釣りには絶好のコンディション。
魚が居れば、すぐに食ってくるはずです。

平日だけあって釣り場も空いているので、投げ釣りのメリットを活かして広範囲を攻めます。

期待を込めた第1投目。
100m程投げ、ゆっくり引いて来てもアタリなし。
その後25m付近で強烈なアタリ。
喜んで回収すると、良型のクロサギでした。

正直「終わった」という感じ。
カワハギは、居れば真っ先に食ってくるので、大抵第1投目から掛かります。
そうでないということは、よほど魚が少ないという事なのでしょう。

その後も移動を繰り返して攻めましたが、キタマクラやトラギスしか掛かりませんでした。

三保海岸でカワハギ投げ釣りが楽しめたのは遠い昔。
回復する日は、いつか来るのでしょうか。

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相変わらずシロギスも不調

カワハギがダメなのはわかりましたが、せっかくの平日釣行。
もう少し粘って、シロギスの様子も見ることにしました。

実際のところ、静岡市内のシロギス釣りも不調続き。
これはオカッパリだけの話ではなく、沖釣りにも共通しています。
毎年開催されていた清水遊漁船業協会主催の「船キス釣り大会」も、以前は匹数勝負だったところが、釣果減少に伴って5匹の重量勝負に変更となり、更に近年は、不漁で開催中止となっています。
(もちろんコロナ禍の影響もありますが。)

そんなわけで、あまり期待はできませんが、過去に釣果が得られた清水港の岸壁にやって来ました。
時刻はちょうど正午。まだ少しは潮が動いているので、一応チャンスはありそうです。

第1投目。ゆっくり引いてくると軽いアタリ。
回収すると、小さなシロギスが掛かっていました。

釣れ続くとは思えなかったので、このシロギスは撮影後に開放。
案の定その後シロギスが掛かることはなく、たった1匹で終了となりました。

浜に移動してシロギスを狙うことも考えましたが、どうにも釣れる予感がしないため、午後からは気分を変えて、チョウチョを観察することにしました。

「安倍ごころ」でアサギマダラを観察

先日、ネットニュースで「静岡市内にアサギマダラが飛来」の記事を見つけました。

場所は、静岡市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」。
我が家からは、車で15分ほどです。

アサギマダラは長距離を旅するチョウ。
春から夏に北上し、秋には南下。遠く南西諸島や台湾まで渡るそうです。

近所でアサギマダラを観察するチャンス。
せっかくなので安倍ごころに出かけました。

安倍ごころの外観。写真右奥に足湯があります。

安倍ごころに到着。足湯の横を抜けると、フジバカマが見えてきます。

安倍ごころの足湯。敷地の西、県道側に設置されています。

フジバカマの周りには、10頭程のアサギマダラが、蜜を求めて舞っていました。

ピンクと白、2種類のフジバカマが植えられています。
フジバカマの周りには、たくさんのチョウが集まっています。

アサギマダラのオスには、後ろ羽根の端に黒褐色の斑紋が付いているため、外観でオスとメスを見分ける事ができます。

アサギマダラ(オス)
アサギマダラ(メス)
アサギマダラ(オス)

アサギマダラ以外のチョウもやってきます。

ツマグロヒョウモン(メス)アサギマダラに劣らず美しいチョウです。
ツマグロヒョウモン(メス)
ツマグロヒョウモン(オス)
キタテハ

そうは言っても、やはりメインはアサギマダラ。

アサギマダラ(メス)
アサギマダラ(オス)
アサギマダラ(メス)

アサギマダラを観察したあと、少しだけ安倍ごころの中へ。
展示室には、市内を流れる1級河川「安倍川」のジオラマのほか、大きな水槽も展示されています。

安倍川の3Dジオラマ。安倍ごころの場所も表記されています。

水槽の中には、フナやオイカワ、タイリクバラタナゴやモツゴなどが泳いでいました。

安倍川というよりも、私のホームグランド巴川水系のような構成。
馴染みの釣り場を切り取ったような水槽を眺めていると、和みます。

安倍ごころを満喫して車に戻ったのが15時ごろ。
日没までまだ少し時間があるので、アサギマダラ関連でもう一箇所覗いてみることにしました。

「高山・市民の森」でアサギマダラの幼虫探し

次に向かったのは「高山・市民の森」(公式ホームページはこちら

自然豊かな場所で、様々ないきものに出会えるため、我が家では時々利用しています。
(前回訪問時の様子はこちら

この高山・市民の森には、アサギマダラの幼虫の食草である「キジョラン」が植えられています。

高山・市民の森の「キジョラン」。場所は、学習展示施設「森の恵」のすぐそば。

キジョランには毒性の強いアルカロイドが含まれています。
アサギマダラは、葉を食べることでアルカロイドを取り込み、自ら毒化して身を守るそうです。

アサギマダラが産卵する様子を観察できないかと期待しましたが、訪問時、成虫は不在。
気持ちを切り替えて幼虫を探します。

アサギマダラの幼虫がキジョランを食べると、葉っぱに丸い穴が空くとのこと。
葉っぱの穴をヒントに幼虫を探します。

キジョランの葉っぱ。丸い穴が空いています。

穴の空いた葉っぱの周りを探すと、アサギマダラのタマゴがいくつか見つかりました。

産みたてのタマゴ。真っ白でツヤツヤ。
しばらく経ったタマゴ。少し膨らんで、黒い部分も見え始めています。
こちらもしばらく経ったタマゴ。横には幼虫が出たあとの殻があります。
こちらは孵化直前のタマゴ。幼虫の黒い頭が透けて見えます。

しばらく探すうちに、アサギマダラの幼虫も見つかりました。

アサギマダラの2齢幼虫
4本の鞭状突起がチャームポイントです。
葉っぱに丸く傷をつけて、内側を食べる準備をしています。

投げ釣りはまるでダメでしたが、アサギマダラにたっぷり癒された1日でした。

ちなみに妻は、私以上のイモムシ・チョウチョ好き。
この日の写真を妻に見せたところ「私も見に行きたい」ということになり、翌16日に家族3人で再度チョウチョツアーを実施することになりました。
(この投稿には、10月16日に撮影した写真も含まれています。)

冬になったら、また高山・市民の森を訪れ、越冬する幼虫の様子を観察したいと思います。

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