休暇をとってカワハギと勝負
例年秋になると、三保海岸でカワハギの投げ釣りを楽しんでいます。
昔は本当によく釣れて、2006年10月の記録を見ると、3時間で47枚釣った日もありました。
カワハギは投げ釣りでは楽勝のターゲット。
魚さえいればすぐに掛かって、やり取りも楽しく、調理も簡単で食べても最高に美味しいので、毎年秋を楽しみにしていました。
しかし釣果は年々減少する一方。
昨年は、3回の釣行で合計6枚しか釣っていません。
さらに今年に至っては、何回か試しているものの、まだ1枚も釣っていません。
このところ休日は釣り場が混雑して、魚と勝負するところまで行かないため、仕事をやりくりして休暇を取り、カワハギと決着をつけることにしました。
朝一から釣り場に入れないのが残念ですが、朝から午後にかけてゆっくり満ちてくる潮回りで、カワハギ釣りには絶好のコンディション。
魚が居れば、すぐに食ってくるはずです。
平日だけあって釣り場も空いているので、投げ釣りのメリットを活かして広範囲を攻めます。
期待を込めた第1投目。
100m程投げ、ゆっくり引いて来てもアタリなし。
その後25m付近で強烈なアタリ。
喜んで回収すると、良型のクロサギでした。
正直「終わった」という感じ。
カワハギは、居れば真っ先に食ってくるので、大抵第1投目から掛かります。
そうでないということは、よほど魚が少ないという事なのでしょう。
その後も移動を繰り返して攻めましたが、キタマクラやトラギスしか掛かりませんでした。
三保海岸でカワハギ投げ釣りが楽しめたのは遠い昔。
回復する日は、いつか来るのでしょうか。
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相変わらずシロギスも不調
カワハギがダメなのはわかりましたが、せっかくの平日釣行。
もう少し粘って、シロギスの様子も見ることにしました。
実際のところ、静岡市内のシロギス釣りも不調続き。
これはオカッパリだけの話ではなく、沖釣りにも共通しています。
毎年開催されていた清水遊漁船業協会主催の「船キス釣り大会」も、以前は匹数勝負だったところが、釣果減少に伴って5匹の重量勝負に変更となり、更に近年は、不漁で開催中止となっています。
(もちろんコロナ禍の影響もありますが。)
そんなわけで、あまり期待はできませんが、過去に釣果が得られた清水港の岸壁にやって来ました。
時刻はちょうど正午。まだ少しは潮が動いているので、一応チャンスはありそうです。
第1投目。ゆっくり引いてくると軽いアタリ。
回収すると、小さなシロギスが掛かっていました。
釣れ続くとは思えなかったので、このシロギスは撮影後に開放。
案の定その後シロギスが掛かることはなく、たった1匹で終了となりました。
浜に移動してシロギスを狙うことも考えましたが、どうにも釣れる予感がしないため、午後からは気分を変えて、チョウチョを観察することにしました。
「安倍ごころ」でアサギマダラを観察
先日、ネットニュースで「静岡市内にアサギマダラが飛来」の記事を見つけました。
場所は、静岡市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」。
我が家からは、車で15分ほどです。
アサギマダラは長距離を旅するチョウ。
春から夏に北上し、秋には南下。遠く南西諸島や台湾まで渡るそうです。
近所でアサギマダラを観察するチャンス。
せっかくなので安倍ごころに出かけました。
安倍ごころに到着。足湯の横を抜けると、フジバカマが見えてきます。
フジバカマの周りには、10頭程のアサギマダラが、蜜を求めて舞っていました。
アサギマダラのオスには、後ろ羽根の端に黒褐色の斑紋が付いているため、外観でオスとメスを見分ける事ができます。
アサギマダラ以外のチョウもやってきます。
そうは言っても、やはりメインはアサギマダラ。
アサギマダラを観察したあと、少しだけ安倍ごころの中へ。
展示室には、市内を流れる1級河川「安倍川」のジオラマのほか、大きな水槽も展示されています。
水槽の中には、フナやオイカワ、タイリクバラタナゴやモツゴなどが泳いでいました。
安倍川というよりも、私のホームグランド巴川水系のような構成。
馴染みの釣り場を切り取ったような水槽を眺めていると、和みます。
安倍ごころを満喫して車に戻ったのが15時ごろ。
日没までまだ少し時間があるので、アサギマダラ関連でもう一箇所覗いてみることにしました。
「高山・市民の森」でアサギマダラの幼虫探し
次に向かったのは「高山・市民の森」(公式ホームページはこちら)
自然豊かな場所で、様々ないきものに出会えるため、我が家では時々利用しています。
(前回訪問時の様子はこちら)
この高山・市民の森には、アサギマダラの幼虫の食草である「キジョラン」が植えられています。
キジョランには毒性の強いアルカロイドが含まれています。
アサギマダラは、葉を食べることでアルカロイドを取り込み、自ら毒化して身を守るそうです。
アサギマダラが産卵する様子を観察できないかと期待しましたが、訪問時、成虫は不在。
気持ちを切り替えて幼虫を探します。
アサギマダラの幼虫がキジョランを食べると、葉っぱに丸い穴が空くとのこと。
葉っぱの穴をヒントに幼虫を探します。
穴の空いた葉っぱの周りを探すと、アサギマダラのタマゴがいくつか見つかりました。
しばらく探すうちに、アサギマダラの幼虫も見つかりました。
投げ釣りはまるでダメでしたが、アサギマダラにたっぷり癒された1日でした。
ちなみに妻は、私以上のイモムシ・チョウチョ好き。
この日の写真を妻に見せたところ「私も見に行きたい」ということになり、翌16日に家族3人で再度チョウチョツアーを実施することになりました。
(この投稿には、10月16日に撮影した写真も含まれています。)
冬になったら、また高山・市民の森を訪れ、越冬する幼虫の様子を観察したいと思います。